近年、ファッションのカジュアル化が進む中で、スーツ市場の規模は拡大傾向にあります。中には、スーツブランドを立ち上げたいと考えている方もいるのではないでしょうか。オーダースーツは注文を受けてから仕入れや発注を行うので、在庫リスクがありません。今回は、スーツブランドを立ち上げるためのメソッドを解説していきます。
注目度の高いスーツ市場
スーツ市場は、2,000億円ほどの大きな市場です。近年はカジュアルファッションが流行りですが、その一方でオーダースーツ事業も注目度が高まっています。
オーダースーツへの敷居が下がったことから、年々市場は拡大傾向にあります。スーツにお金をかける方の多くが一点ものに関心が高く、趣味としてオーダースーツを楽しむ方が増えてきているのです。今後、ますます既製品からオーダースーツへと需要が移行していくのではないでしょうか。
スーツを着る機会のある方はもちろん、幅広いターゲット層を獲得することができます。たとえば、ジャケットやスラックス、ベストなどの単品販売やタキシードといった需要も高まることでしょう。
タキシードであれば、結婚式の新郎衣装や式典、セレモニーを迎える方も見込み顧客となり得ます。
アパレルブランドを立ち上げる5つの方法
アパレルブランドを立ち上げたいと思っているものの「どうやって立ち上げるのかわからない」と悩んでいる方は少なくありません。そこで、以下にアパレルブランドを立ち上げる5つの方法を紹介します。
実店舗で開業する
アパレルブランドの立ち上げ方として最も難易度の高いのは「実店舗で開業する」という方法です。物件探しから始まり、内装やディスプレイ、開業資金の用意など、検討すべき項目が数多くあります。
しかし、立ち上げのハードルは高い一方で、顧客からの安心感が得られるというメリットがあります。また、直接購入希望者とコミュニケーションがとれることも、実店舗ならではの醍醐味です。この方法は、資金に余裕のある方におすすめです。
ネットショップを立ち上げる
リスクの少ない方法として、ネットショップでの開業が挙げられます。中には固定費のかからないサービスもあるため、初期費用やランニングコストを抑えられます。
また、ネットショップのメリットは、全国で顧客を獲得できる点にもあります。SNSを使った集客を活用することで、コストをかけずに幅広い層に販売できることでしょう。
なお、ネットショップを開設する際には、個人であっても住所や電話番号などの運営者情報を表示する義務が法律によって定められています。利用するサービスによっては、自宅の住所や電話番号を公開しなければならないこともあります。
ポップアップショップに出店する
「実店舗の運営は難しいけれど、直接顧客の顔を見て接客したい」と考えている方におすすめなのが、ポップアップショップへの出店です。とくに、都内や大都市ではポップアップの出店募集が多く見受けられます。
「ポップアップ 出店者募集」と検索することで、出展概要の情報を見つけられるでしょう。一時的な販売となるため、商材の反応を確かめたい方におすすめです。
クラウドファンディングをする
アパレルブランドを立ち上げる方法として、クラウドファンディングサイトを活用する方も増えてきています。支援者を多く集めることで、ノーリスクで立ち上げ資金を調達可能です。
また、クラウドファンディングを活用することで、無料でプロモーション活動を行うことができます。支援者にブランド立ち上げに関する熱意が伝われば、その後も応援してもらえる可能性が高まるでしょう。
ブランド立ち上げサービスの支援を受ける
新ブランドを立ち上げる方法として、開業支援・独立支援サービスを利用するのもおすすめです。そのようなサービスの中には、開業のための研修からサポートしてくれるものもあります。
ブランドビジネスを立ち上げるための準備から、成長段階において必要な手順まで詳しく教えてくれるため、スムーズに起業を進められます。
スーツブランド立ち上げのメソッド
ここからは、スーツブランドを立ち上げるためのメソッドを紹介します。
ブランドやショップのコンセプトを確立する
まずは、ブランド名やショップのコンセプトを決めましょう。コンセプト設定は、SNSを使ったプロモーションを行ううえでも重要なプロセスです。
とくに、コンセプトが固まっていないと、商材の一貫性が保たれません。また、運よく商品を見つけてくれたとしても、その後の購入へとつなげることはできません。まずはコンセプトをしっかりと固め、ブランドが提供する付加価値について周知しましょう。
なお、成功しているブランド名の特徴としては「アルファベット表記で5~10文字」「同じ文字を繰り返す」「硬音が含まれている」などです。わかりやすく、覚えやすいブランド名を考えてみましょう。
服を仕入れるのか自分で作るのかを決める
販売するスーツは仕入れるのか、それとも自分で作るのか決めておきましょう。スーツを用意する方法によって、予算や販売戦略が異なります。
服を仕入れる場合は、制作にかかるコストと手間を短縮できます。インターネット上には仕入れサービスを提供しているサイトがあるため、オンライン上で仕入れ作業を完結可能です。
ただし、検品が不十分なサイトの場合、不良品が紛れ込むリスクがあります。また、競合他社と商品が被ってしまったり、原価が高すぎて利益が出なかったりするなどのデメリットも見逃せません。
ブランドタグ・洗濯表示・サイズタグなどを用意する
スーツブランドの立ち上げにあたっては、洋服に縫い付けるタグなども必要です。そのため、アパレルメーカー向けにタグやラベルを製造している業者に相談するとよいでしょう。
なお、繊維製品に関しては、洗濯やアイロンの取り扱い方法などを表す品質表示をつけなければなりません。表示方法は消費者庁によって定められているので、消費者庁のホームページを参考にしましょう。
商標登録を行う
商標登録は必須というわけではありませんが、オリジナルブランドの立ち上げにあたって視野に入れておくことをおすすめします。同じジャンルで同じブランド名をつけてしまうと、自身のブランド名が使えなくなってしまうケースもあります。
とくに、アパレル業界は商標登録が多いです。アパレル関連商品は、素材や性質、用途が多種多様なので注意しましょう。
開業資金を用意する
スーツブランドを立ち上げるにあたって必要な資金は、開業方法によって大きく異なります。一般的なアパレルブランドを実店舗で立ち上げる場合、1,000万円ほど必要といわれています。一方、ネットショップの場合、初期費用が抑えられるので数万円から開業可能です。
ただし、外部にデザイン作成を依頼する場合は、まとまった資金が必要となります。ネットショップを開設する場合には「IT導入補助金制度」や「小規模事業者持続化補助金」といった補助金制度を利用できるため、積極的に活用しましょう。
ショップを開設する
資金調達ができたら、実店舗またはネットショップを開設します。ネットショップサービスには、大きく分けて「モール型」「ASP型」「パッケージ型」の3種類があります。
モール型とは、Amazonや楽天市場のようなECモール内に出店しているネットショップを指します。開設手続きが簡単で、集客のしやすさが魅力的です。
ASP型とは、サービス提供者と契約し、クラウド上に構築されたシステムを使って独自のネットショップを開設するサービスのことです。自社でサーバーを用意する必要がないため、ランニングコストを抑えられます。
パッケージ型とは、ネットショップの運営に必要な機能がパッケージ化されたシステムのことです。自由度の高さが強みですが、スキルとコストが求められます。
いずれの方法にもメリット・デメリットが存在しているため、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。
まとめ
今回は、スーツブランドを立ち上げる方法やメソッドを紹介しました。近年、ファッションのカジュアル化が進む中で、スーツ市場は拡大を見せています。とくに、一点ものに関心の高い層から、オーダースーツの需要が高まっています。スーツブランドを立ち上げる方法としては「実店舗を開設」「ネットショップを開設」「ポップアップショップに出店」「クラウドファンディング」「ブランド立ち上げサービスの支援」などの方法があります。それぞれ利点と欠点があるため、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。本記事が、スーツブランドの立ち上げを検討している人の参考になれば幸いです。
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引用元:https://www.noah-fc.com/
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