新しくビジネスをはじめようと思ったら開業資金の確保や店舗探し、スタッフの募集などさまざまなことをしなければなりません。あまり資金がない、経営ノウハウがないといった場合は、リスクが少ないビジネスを検討するのがおすすめです。今回は低コスト、低リスクが魅力の無店舗ビジネスについて解説します。
中古買取・販売業
最初に解説するのが中古買取・販売業です。近年は店舗を構えてリサイクルショップを運営するのではなくインターネット上で買取、販売を行うというビジネス方法があります。
インターネット上に店舗を構える
世の中には多くのリサイクルショップがあります。地域に根ざした昔からあるショップ、全国でチェーン展開しているショップなどが地域にあると、立地のよい場所に高い家賃を払ってショップをオープンしてもライバルに勝てるかはわかりません。
そのためリスクの少ないビジネスを行うのであればインターネット上に店舗を構え、無店舗型としてリサイクルショップを運営するのがおすすめです。店舗型の場合は店舗の維持費、駐車場の確保、人件費などがかかります。無店舗であれば、ある程度在庫の確保をする場所は必要になりますが、店舗を構えるコスト不要でビジネスが行えます。
古物商の資格取得が必要
出張による買取販売やインターネット上でリサイクルショップを運営するには古物商の資格が必要です。資格取得というと勉強や試験受験を想像する方が多いかもしれませんが、古物商許可は許可証を得られれば更新手続きなども必要なく利用できます。
取り扱う品目をまず決めて、警察署に相談、書類の作成を行い、審査が通れば古物商許可証を取得できます。
ハウスクリーニング業
ハウスクリーニング業は需要が増えている業界です。需要があるハウスクリーニング業も新しくビジネスをはじめるのにおすすめといえるでしょう。
ハウスクリーニングの需要
共働き世帯の増加、高齢者の増加などによりハウスクリーニングに対する需要は増えています。今後も需要は増えるといわれており、市場拡大が期待されている業界といえるでしょう。
近年はインターネット上で宣伝や予約受付などが行えるので、近隣に家にチラシを配布する、飛び込み営業をするなど以外にも営業方法があります。しかし同業者も多いため、他社との差別化を図ることで顧客の獲得、リピーターの増加を目指す必要があるでしょう。
ハウスクリーニングはどんな仕事?
ハウスクリーニングと一口にいってもさまざまな仕事があります。どんな清掃をするのか、同業者が多いか、需要があるかどうかなどを考えて選びましょう。
・一般家庭の清掃
一般家庭の清掃はエアコンクリーニング、洗濯機のクリーニング、水まわりの清掃など、お客さんの要望に合わせて清掃を行います。
・空室の清掃
空室の清掃は引っ越し前後の部屋を全体的に清掃します。部屋全体の清掃が必要なため、さまざまな場所を美しく仕上げるスキルが必要で、取引先が獲得できるまである程度時間がかかる場合もあります。取引先を確保できれば売り上げが安定するでしょう。
・マンションの清掃
マンションの共用部の清掃もハウスクリーニング業界の仕事のひとつです。仕事を獲得できれば定期的に依頼をもらえるため、繁忙期や閑散期の仕事量の差が激しいハウスクリーニング業において安定感のある仕事といえます。
・店舗の清掃
飲食店、オフィスの床のクリーニング、業務用エアコンのクリーニングといった仕事になります。複数店舗の仕事をまとめて行う、老人ホームのエアコンを大量にクリーニングするなど大口の仕事を獲得できれば、安定した売り上げになるでしょう。
オーダースーツ業
スーツ業界の中でも需要が増えると期待されているのがオーダースーツ業です。店舗を構えたスーツ店と違い、無店舗でもオーダースーツ店をスタートできるのでリスクが少なくはじめられるビジネスとしておすすめです。
低コスト・低リスクなのが魅力
オーダースーツは低価格でつくれるようになったため、高級品というわけではなく、一般の方でもつくれる価格帯になってきました。
また取り扱いをオーダースーツにしぼることで、大きな店舗を用意したり大量に在庫を抱えたりすることなく低コスト、低リスクで事業をスタートできるのが魅力です。お客さんの要望したものを必要な分だけつくるため、むだのない運用が可能です。
市場性・将来性も高い
大量に在庫を抱えることなく、必要な分だけ作成できるオーダースーツはSDGs、サステナブルなど社会的関心の高まりと相性がよいといえます。環境に配慮したオーダースーツづくりをすることで社会的貢献にもつながるでしょう。
オーダースーツの低価格化がなされたことで、若い方でもオーダースーツが作成しやすくなってきたため、今後の市場は拡大が期待されています。また既存の取引先があればそれを活用しオーダースーツの営業も行えるため、既存のビジネスを展開している場合は今までの人脈や顧客基盤が活用しやすいビジネスといえます。
まとめ
ビジネスを新しくはじめるには開業資金や店舗探しなど多額な費用がかかります。スタッフの給料や経営が安定するまでの費用も確保しておかなければなりません。低コスト、低リスクで何かビジネスをはじめたいのであれば、無店舗型のビジネスがおすすめです。
店舗を構えないことにより、低コストで無店舗運営をスタートできます。店舗に大量に在庫を抱える必要もないため低リスクで運営できるというメリットもあります。