異業種からアパレル業界へ参入する魅力

公開日:2024/08/15
アパレル

今まで展開していなかった異業種に参入することで事業拡大、企業の多角化などのメリットがあります。しかし未経験の異業種に参入することはリスクをともなうでしょう。世の中にはアパレルブランドが数多くありますが、アパレル事業に参入する企業も増えています。アパレル事業に参入する魅力についてご紹介します。

異業種からアパレル業界へ参入する魅力

アパレル以外の事業を行っている企業がアパレル業界に参入している事例を見たことがある方は多いでしょう。なぜわざわざ異業種であるアパレル業界に参入するのでしょうか?企業から見た魅力について解説します。

知名度や異業種ならではのアイディアを活用できる

アパレル業界は近年縮小傾向にあるといわれています。世の中に数多くあるアパレルブランドは売れ筋商品に注力したり原価を下げるのに尽力したりと売り手都合な構造が縮小傾向の一因になっているとされてきました。

近年異業種からアパレル業界に参入している企業は企業の知名度や、自社にしかない強みを商品に反映できるため、既存のアパレルブランドにはない商品や価値観を想像しやすく成功している企業が多くあります。

事業拡大が狙える

すでにメインの事業は順調、または頭打ちといった場合、さらなる利益を求めるのにメインの事業だけでなく、異業種に参入することで事業の拡大、企業を多角化企業として大きくできるというメリットがあります。

既存の事業とアパレル事業をかけあわせることで、さらなる知名度アップ、新商品やサービスの提供なども狙えるため、多少のリスクが合っても異業種に参入する魅力があるといえるでしょう。

異業種からアパレル業界へ参入した成功事例

異業種からアパレル業界に参入した成功事例についてご紹介します。具体例をチェックすることで、自社でも参入できるかどうか、どのような成功のコツがあるのかどうか勉強になるでしょう。

ワークマン

ワークマンは作業服や作業用品などを販売する企業です。そのため主な顧客は職人でしたが、防水性や防寒性のある衣服が一般客にも需要があることに気がつき、それからアウトドア市場を開拓、さらにワークマン女子と称し女性用の衣服にも参入しています。

そのためワークマンは常連の職人だけが通う店ではなくなってきました。近年は一般客や女性が入りやすい店舗を建てるため、駅に近い出店を進めるなど客層の拡大、店舗の拡大に努めています。

オアシススタイルウェア

オアシススタイルウェアはグループ内での水道工事事業を行っていましたが、スーツに見える作業着を社内の作業着としてリニューアルしました。社内で作業着として利用していたところ、取引先から反響があり、社外向けにもスール型作業着として販売をしはじめ成功を収めています。

グローブライド

グローブライドは釣りに関する製品を取り扱っていましたが、釣り人口の減少や海洋問題を考え、環境に配慮したフィッシングアパレルブランドを確立させました。石油資源を使用しない環境に配慮した衣服づくりを行い、ほかのアパレルブランドとの差別化に成功しています。

本業の間口を広げるという発想

異業種からアパレル業界に参入する魅力は新事業拡大という面も大きいですが、本業の間口を広げるというメリットも考えられます。

ビジネスの多角化で知名度を上げる

アパレルというのは多くの方にとって非常に身近な存在です。メイン事業が顧客の生活にかかわりの薄いものだった場合、なかなか新しい事業拡大は難しいかもしれません。しかしアパレル業界であれば衣服やバッグなど身近なものを販売できるので、アパレル業界を通じてメイン事業の宣伝にもなります。

本業、アパレル事業、そのほかの事業と顧客のライフスタイルに関わる事業を展開していくことで、知名度が高められる、ブランドの愛好者が増えるといった魅力があるでしょう。

イメージアップを目指せる

企業のイメージを広めたい、一新したいといった場合、アパレル事業に参入することでメイン事業に新しい層の顧客を呼び込むという効果もあります。アパレルブランドで衣服を販売することでブランドを知ってもらい、そこからメイン事業にも興味を持ってもらうという魅力があります。

今まで若年層がターゲットになっていない、客層が偏っているため新しい客層を呼び込みたいという場合に、若年層や女性を取りこみやすいアパレル参入を検討してみてもよいのではないでしょうか。

有名企業が順調にアパレル参入を果たしている事例はもちろん、小さな企業がアパレルで大ヒットした事例などもあるので、事例を参考にアパレル参入について考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

アパレルブランドは世の中にたくさんありますが、その中でデザインが好き、低価格、品質がよいなど衣服を選ぶ理由は人それぞれ異なります。今までアパレル未経験だった企業がアパレルに参入することで、メイン事業の経験を取り入れた機能的、個性的なアパレルを展開できるという強みがあります。

アパレルという身近な分野で顧客を獲得することで、メイン事業に新しい顧客を呼び込めるというメリットもあるでしょう。異業種に挑戦したいと思っている場合、異業種がアパレル参入して成功した事例を参考に、アパレル参入について検討してみてはいかがでしょうか。

 

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